フリー文筆業の廣田恵介です。現在、発売中(24日発売)の「フィギュア王 100号」で赤根監督をインタビューしました。『ノエイン』のイメージからすると、やや意外というか「赤根監督って、こういうの好きだったの?」という趣味を披露してくださっているので必読です。
その取材の最後、ちょこっとだけ『ノエイン』の話題が出たので採録します。

 

――同人誌みたいな形でもいいから、『ノエイン』のムック出せませんかねぇ。今はアニメのムックって売れにくいんですよ。

赤根:でも、いま売れているものだけを追うのではなく、次に何が求められているのかを考えなくてはいけないと思うんですよ。受け手の潜在欲求を探って作品づくりにチャレンジし、新たなマーケットを掘り起こしていかなくては。アニメは、ここ数年それをやっていなかったんですよ。


――なのに、制作本数だけは爆発的に増えましたよね。

赤根:だから、似たような傾向の作品が多いでしょう。「アニメはこうあるべき」という先入観が作り手の側にもあったんじゃないかな。今の若い子たちは、もっといろんなタイプのアニメを観たいはずだし、しっかりした内容のムックだって読みたいだろうと思うんですよ。ほら、3月のアニメフェアで『ノエイン』の原画を展示したら、ぼろぼろになるぐらい、みんな見て行ってくれたでしょ?潜在ニーズはあるはずなんですよ。


――何しろ、あの遊撃艇が人気でましたからね(笑)。
赤根:そうだよね(笑)。今、欧米での『ノエイン』の反応が楽しみです。日本のアニメに興味がある欧米の人は、日本文化やアジア文化にも興味がある人が多いのです。だから、あえて日本的な背景の方が案外好きかもしれない。だから、『ノエイン』の函館みたいな和洋折衷の街を見た反応が気になります。何カ国かでTV放映が決まったみたいなので、反応が楽しみですよ。

 

そんなわけで、「フィギュア王」の赤根監督インタビューも『ノエイン』もよろしくお願いします!