そのブキミオシャレなデザインで『ノエイン』世界のシンボルとなっている“ウロボロスの環”。劇中では3DCGで表現されている“ウロボロスの環”をデザインしたのは、玩具や映像作品の造形で知られる原型師の竹谷隆之さん。多忙な竹谷さんにミニインタビューを行うことが出来ました。

 

 

――もともと、どのようなキッカケで『ノエイン』に関わったのですか?


竹谷:『ジーンシャフト』のとき、赤根監督から初めてお仕事をいただき(竹谷さんはメインメカデザインを担当)、『ヒートガイジェイ』と続き……そんな流れじゃないでしょうか。

 

――“ウロボロスの環”のデザインは何をイメージされたのでしょうか?


竹谷:函館に出現する巨大な輪をデザインする依頼だったので、「自分のシッポをくわえているウロボロスの蛇の記号がありますよ」と提案させていただいたら、それがいいと言うのでそうなりました。
イメージしたのは、重力や物理法則をあまり重視しない、現実にはあり得なさそうな構造物で、蛇というか龍というか……そんなところです。

 

――立体造形と紙の上でのデザインでは、やはり感覚が違いますか?


竹谷:造形をする場合でも、一応デザインは描くのであまり変わりません。ただ、造形とCGではそれぞれ得意なところと不得意なところがあるので、そこは配慮するように心がけるのですが……決してつくりやすいわけじゃないデザインになってしまい……CGスタッフの方には申しわけなく思っています。

 

――“ウロボロスの環”には立体としての魅力もあると思うのですが?


竹谷:魅力的になるように意識したというよりも、ウロボロスというデザインソースがあるで、“よりそれらしく”を心がけつつ、三次元であることを意識したつもりです。

 

――『ノエイン』にはまだ立体のグッズがないのですが、“ウロボロスの環”の指輪などはどうですか?


竹谷:指輪にするなら、ハルカの首輪のデザインの方が適しているんじゃないでしょうか。

 

 商品化はさておき、竹谷さんは三省堂の『世界シンボル辞典』の「ウロボロス」のページを送ってくれました。なかなか意味深なことが書かれているので、気になる方は図書館や本屋で探してみましょう!

 

【設定のご紹介】

  

↑龍のトルク&ウロボロス設定

 

↑ノエイン設定

 

   

↑ノエインの立体造型
竹谷さんは赤根監督とは3作品目と長いお付き合い。平面では分かり難いだろうと特別に作ってくれた立体モデルを初公開!さすがプロです!!