第一話、そして第七話でキモカッコいい活躍を見せてくれたシャングリラ遊撃艇。
デザインした石垣純哉さんに、ミニインタビューを決行しました。

 

 

 

――赤根監督からは、どのような説明があったのでしょう?
石垣:3つの世界があって時空転移モノで量子論云々…とか説明され、「それはオモシロイですねぇ」と言ったような気がしますが、本当は難しくて理解できませんでした。とりあえず変なモノを描けばいいんだなって程度で(笑)。
まぁ、僕がやるのであれば当たり前のビジュアルにはならないって分かっていたから呼ばれたんでしょうね。

 

――遊撃艇の奇怪な形は、なにをイメージしたのでしょうか?
石垣:僕の中の“負の存在”でしょうか。「視聴者にションベンチビらせたるぜ!」ってカンジで(笑)。
打ち合わせのとき、実は監督以上に3Dスタッフが僕のデザインを面白がってくれたんですよ。
それから、具体的にアジアの仏像や踊りの仕草、ケルトの仮面や装飾品、時計のムーブメント等の要素を盛り込み、デザインを明確化させました。
アジアの仏像を盛り込んだ理由は、海外での受けを意識しているからです。

 

――やはり3DCGを意識して、あんな複雑な形になったのですか?
石垣:実は、本編内での表現を2Dにするか3Dにするか決まっていなかったのです。でも、かなり思い入れのあるデザインなので、美しく不気味に描いてほしかった。なので、常に安定した表現が出来る3Dで描くしかないように、必要以上に情報量を増やした…というのが真相です(笑)。
本編では、3Dだけでなく、作画されているシーンもあり、2Dと3Dとが融合されていたのには驚きです。

 

――遊撃艇は意外に人気があるようなのですが、それについては?
石垣:世の中がやっと俺に追いついてきたか!…って、ウソです(笑)。
あんなモノが人気になるなんて病んでいる証拠ですよ。人に言ってはいけません。某デザイナーさんには「お祓いに行け」と勧められました(笑)。

 

ちょっと辛口の石垣さんですが、「作品自体はスッゲーおもしれ〜」と語ってくれました!

 


*初期稿*

 

*決定稿*

 


*CGモデル*

 

※bayarinさんからもお知らせがあったとおり、現在発売中の「CGworld」では遊撃艇について掲載されています!

他にもストーリーの魅力や「時間と空間」の概念などにも触れてあり、赤根監督も絶賛の内容になっていますので、是非ご覧下さい!