(注) 本記事は第5話のストーリーに触れていますので、

視聴前or視聴後に読んで頂くかは皆様にお任せします!

こんにちは、ライターの廣田です。
第5話『ソレカラ…』は、舞台がガラリと変わる第6話への助走ともいうべきエピソードで、いつもにも増して凝った構成になっています。
第5話のエピソードの要点は、「ハルカが消える」こと。「ハルカが消える」シーンは、Bパートで、計3回も繰り返されます。先にも述べたように、第6話への助走ですから、「ハルカが消える」=「転移させられる」シーンは強調する必要があるわけです。
 

.肇咾砲茲辰董▲瀬爐料阿強制空間転移させられる。
 

▲ラスによって、ユウのいる神社へ空間転移させられる。

 

ラクリマ界(のコサギ)によって、カラスごと強制時空間転移させられる。

 

 

このうち、,最も派手に演出されています。謎のおじさん(時の放浪者)の叫び、異常を察して立ち上がるカラス、路上に転がるジュース缶のアップ。そして、アイの「ハルカが消えた!」という台詞が、事態の深刻さを決定的なものにしています。日常の風景から一人の人間が消えてしまうことの驚きを、まずここで見せています。

△廊への段取りで、は今回のラストシーンですね。ユウの目の前からハルカが消えるということは、,箸楼嫐9腓い全く違います。は、二人の別離なのです。それを感じさせるように、触れかけた手と手、そしてリボンを印象的な小道具に使っています。

このシーンでリボンがあるのとないのとでは、まったくシーンのもつ効果が変わってきます。リボンが落ちる絵を見せることで、は情感のあふれたラストシーンになっていますね。

『ノエイン』の脚本・演出は全体に非常に手堅いので、たまには「画面の中の何がどう機能しているのか」に気をつけながら見ても、味わいが増しますよ。